特別講演

みんなで力を合わせるということ  宇多野病院 小児科医長 白石一浩


アドラー心理学を体系化したドライカースは、セラピストとクライエントの関係について、「セラピストは決して勇気をくじかれた人が自分自身への信頼を回復するのを援助する共感的は友達以上のものに見えてはなりません」と述べ、このような人間関係の特徴を相互尊敬、相互信頼、目標の一致、協力の4項目にまとめています。

  1. 相互尊敬とはまず「私があなたを尊敬する」ことからはじまります。
  2. 相互信頼とは相手には「自分の問題を自分で解決できる能力がある」と信じることです。
  3. 目標の一致とは二人が実現可能な同じ目標に向かうことです。
  4. 協力とは「一緒に作戦を立てて、一緒に実行する」ことです。     この4つの観点から親子の関係を考えてみたいと思います。
後半は、語りをエピソードとレポートに分ける考え方を紹介したいと思います。レポートとは「いつもこうなんだ」というような語りです。エピソードとは「ある時あるところでこんなことがあった」というような語りです。協力的な関係を築いているかどうかは、実際のやりとり、つまりエピソードに基づいて考えなくてはわかりません。これらのことについてお話しできたらと考えています。
  • 学歴
    • 平成3年 大阪市立大学医学部卒業
    • 平成19年 京大医学部大学院卒業
  • 職歴
    • 京都大学附属病院
    • 滋賀県立小児保健医療センター
    • 大津日赤
    • 大阪市立総合医療センター
    • 京都医療センター
    • 国立精神神経センター病院
    • 宇多野病院にて勤務
  • 資格
    • 小児科専門医
    • 小児神経専門医
    • 臨床遺伝専門医
    • 子どものこころ専門医
    • 臨床心理士
    • アドラー心理学会認定カウンセラー